(書評)『シベリアの森のなかで』 シルヴァン・テッソン〈著〉

有料記事書評

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 ■静寂と孤独、広がる自由の発見

 本書の著者・シルヴァン・テッソンは、フランス人の冒険家である。本書はその彼がまだ三十代だった十年ほど前、シベリアはバイカル湖の畔(ほとり)の森の小屋でひとり、半年間にわたる隠遁(いんとん)の日々を日記として綴(つづ)った一冊だ。

 湖で夕食の魚を獲(と)り、ときに…

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