(歴史のダイヤグラム)血盟団事件と常磐線 原武史

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 旧正月に当たる1932(昭和7)年2月6日、上野9時50分発常磐線下り平(現・いわき)ゆき普通列車に小沼正(おぬましょう)が乗った。懐にはピストルと弾が入った箱を包んだ袱紗(ふくさ)を忍ばせていた。

 ボックス席で乗り合わせたのは、百姓風の男、職工らしい風体の男、そして材木商を名乗る男で、いずれも…

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