(書評)『灰燼のなかから(上・下) 20世紀ヨーロッパ史の試み』 コンラート・H・ヤーラオシュ〈著〉

有料記事書評

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 ■多角的なまなざしと壮大な語り

 ヨーロッパ現代史総説というべき堂々たる構え。2巻にびっしりと詰まった全30章合計800ページの中に弛緩(しかん)した文章は全くと言っていいほどない。各章ほぼ24ページに収められていて読みやすく、輪読会にも最適だ。茫洋(ぼうよう)な知識と思考の上澄み、もしくは結晶と…

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