解放の街、こびりつく不信 密告、隣人はロシア「協力者」だった
(1面から続く)
ウクライナ軍が9月の電撃攻勢で、ロシアから最初に奪還した街の一つ、バラクリヤ。約半年に及ぶ占領から解放されたが、住民にはロシアへの複雑な感情と、「協力者」への不信が残っていた。
「ロシア兵を気の毒に感じている人すらいる」。バラクリヤ中心部で、ボロディミル・バシュタさん(47…
- 【視点】
内戦に「密告」「地域内分断」の悲劇が伴い、相互不信とコミュニティ崩壊の後遺症が残るのは、世界各地に共通した現象である。 近年ではシリアがそうだし、古くは朝鮮戦争後の韓国がそうだった。統治者が何度も入れ替わる経験をした地域では、この問題
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