(書評)『文にあたる』 牟田都子〈著〉

有料記事書評

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 ■職業としての校正、本のために

 著者は「本」というものを、なんと愛している人なのだろう。「校正・校閲」という自らの仕事について綴(つづ)る本書を読みながら、幾度となくそんな思いが胸に生じた。

 本や雑誌の文章に一文字ずつあたり、誤植や間違い、内容の疑問を拾っては、ゲラ刷りに鉛筆で指摘を入れる。と…

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