空襲が奪ったもの、くれた「ママ」 上野駅で暮らす孤児たち「第二のふるさと」

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 1945年6月7日の3回目の大阪大空襲で、12歳の筒井利男(としお)さんは家族とはぐれた。自宅も焼けた。

 「大阪駅に行くと同じような子どもが大勢いて、仲間に入れてもらった」。生きるため、盗みに手を染めた。

 8月15日、日本の敗戦が伝えられた。

 行き先も知らず、仲間と汽車に乗った。着いたのは東…

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