1932(昭和7)年に起こった五・一五事件は、犬養毅首相を暗殺して政党政治を終わらせたテロとしてのイメージが強い。しかしこの事件では、東京府内にあった六つの変電所を同時に襲撃し、帝都を暗黒にする計画も立てられていた。
この計画は、茨城県の水戸郊外で農本主義者の橘孝三郎が主宰する愛郷塾という私塾で…
1932(昭和7)年に起こった五・一五事件は、犬養毅首相を暗殺して政党政治を終わらせたテロとしてのイメージが強い。しかしこの事件では、東京府内にあった六つの変電所を同時に襲撃し、帝都を暗黒にする計画も立てられていた。
この計画は、茨城県の水戸郊外で農本主義者の橘孝三郎が主宰する愛郷塾という私塾で…