(語る 人生の贈りもの)小林光一:6 叱らぬ師匠、おかあさまが叱り役

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 ■囲碁棋士小林光一

 《師匠の木谷實九段があれこれと弟子を叱ることはなかった》

 なにも言わなくても、そこにいるだけでものすごい存在感でした。道場の2階で弟子たちが軽口をたたきながら碁の検討をしているでしょ。先生が上がってくると、ぱたっと静かになるんです。

 院生手合から帰って、その日の碁を見…

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