(憲法を考える)施行75年、政治は:上 憲法審査会、数の力じわり 「オンライン国会」解釈で対応

有料記事憲法を考える

[PR]

 生存権をもっと広げて――。コロナ禍の現場から憲法が保障する生存権の拡充を政治に求める声があがるが、国会の憲法審査会では憲法が足元で守られているかという視点の議論は乏しい。むしろコロナ禍を機に「今の憲法では対処できない」と改憲を訴える声があがる。国家の危機に際しては政府に権限を集中させる緊急事態条項…

この記事は有料記事です。残り2292文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    曽我部真裕
    (京都大学大学院法学研究科教授)
    2022年5月3日20時57分 投稿
    【視点】

     この種の憲法論議の論評の仕方につき疑問を呈しておきたいと思います。  少なくとも例外的な場合に、オンライン出席を「出席」とみなすことが議院自律権(憲法58条2項)の範囲内であることは、衆参の憲法審査会で発言した研究者(4名中3名はこの種

    …続きを読む