(論壇時評)変容する「家庭」 「理想」との隔たり、向き合う時 東京大学大学院教授・林香里
「こども家庭庁」設置法案が月内にも閣議決定され、2023年には同庁が創設されるというニュースが入った。
表向きには「こどもまんなか社会の新たな司令塔」を謳(うた)う役所だが、土壇場で「こども庁」に「家庭」という2文字が加えられた。結果的に、子どもたちの人権重視や命優先の視点の結実というより、日本…
- 【視点】
「家庭」の厄介なところは、それをベネフィットとリスクのどちらに結びつけるか、どちらを想像しやすいかによって、まるでその言葉に期待することが異なってくる点です。林香里さんの主張は、リスクに目を向けるものであり、私自身もそうです。 統計数理研
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