(記者解説)バイデン外交の迷走 側近ら機能不全、理念先行に危うさ アメリカ総局・園田耕司

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 ・バイデン外交は国家安全保障チームが機能不全。アフガン撤退で問題が露呈した

 ・理念先行型で世界を「民主主義対専制主義」に二分したサミットは弊害を招いた

 ・対米追従では全てを解決できない。日本は国益を考えながら声を上げる必要がある

     ◇

 米ホワイトハウスのサキ大統領報道官は、いつもど…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所教授)
    2021年12月28日11時14分 投稿
    【視点】

    バイデン外交は、本年の前半はG-7や各国との協議などそれなりに機能した感がありましたが、夏以降は迷走しています。アフガニスタンからの拙速な撤退劇はその手腕に大きな疑問符を付ける結果になりました。米中関係に関しても硬軟織り交ぜようとした姿勢な

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    長野智子
    (キャスター・ジャーナリスト)
    2021年12月28日13時25分 投稿
    【視点】

    イラク戦争のさなか、「アメリカはもはや世界の警察官ではない」と発言したのがオバマ大統領。それまで超大国として中東をはじめ国際的な危機に頭をつっこんできたアメリカは、経済不況も手伝って対テロ戦争から退く決断をした。実際、多くの宗教や部族対立が

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