(書評)『星新一の思想 予見・冷笑・賢慮のひと』 浅羽通明〈著〉

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 ■「文学じゃない」から届いた普遍

 私は星新一の良い読者ではない。中学の頃に「ボッコちゃん」などをむさぼり読んだが、それは彼の最初期から前期、「シニカルで切れ味のあるオチ」があるショートショートの時代。「この時期の作品のみで星新一を認知している一般読者が、ほとんどなのではないか」。その一人が私だ…

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