(書評)『畏れ入谷の彼女の柘榴』 舞城王太郎〈著〉

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 ■不可解に対峙、徹底的に言葉で

 奇妙な短編集だ。「畏(おそ)れ入谷の彼女の柘榴(ざくろ)」では、指から光が出る息子と妻の不可解な妊娠が描かれ、「裏山の凄(すご)い猿」では悪いカニと人語を喋(しゃべ)る凄い猿が現れ、「うちの玄関に座るため息」では人の形をした誰かの心残りが訪れる家に生まれた三きょう…

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