(書評)『死、欲望、人形 評伝ハンス・ベルメール』 ピーター・ウェブ、ロバート・ショート〈著〉

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 ■20世紀芸術の辺境に立った生涯

 かつてベルメールの人形美術を「芸術を踏み越えた危険な魅惑」の呪物だと若い読者の耳元にささやいた澁澤龍彦が存命だったら、この浩瀚(こうかん)な評伝を手になんといったろうか。

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 ハンス・ベルメールは1930年代、政権を掌握してまもないナチス統制下のベルリンから、パリ…

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