(寂聴 残された日々:72)ほたるの夕べ 思いがけず、寂庵の庭に

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 今年のほたるを、昨夜はじめて見た。

 全く期待していなかったので、人を送りだし、門を閉めた足許(あしもと)で光ったほたるを見とめた時、どきっとした。

 近頃、自然現象のひとつ、ひとつに、いつでも

 「あ、これが最期かな」

 と、どきっとする。

 数え百歳にもなって、いつからか、朝、目が覚める度に…

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