(書評)『福島原発事故とこころの健康 実証経済学で探る減災・復興の鍵』 岩崎敬子〈著〉

有料記事書評

 ■被災者の痛みを癒やす政策とは

 起こった災害を、無かったことにはできない。被災で受けた傷を、ゼロにすることもできない。それでも心の痛みを、減らすことならできるだろう。では、どうすればうまく減らせるのか。効果的な政策とはいかなるものか。著者はこの問いに実証経済学をベースとした学際的手法で挑む。

 …

この記事は有料記事です。残り784文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません