未来を見つめ、心寄せて 朝日新聞社のクラウドファンディング「A-port」

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 朝日新聞社が運営するクラウドファンディング「A-port」(エーポート、https://a-port.asahi.com/)別ウインドウで開きますから、注目のプロジェクトを紹介します。

 ■満昌寺800年超の歴史、次代へ 三浦一族ゆかりの寺、台風被害からの復旧支援

 鎌倉幕府成立に大きな役割を果たした三浦大介(おおすけ)義明の菩提(ぼだい)寺として知られる満昌寺(神奈川県横須賀市)は、昨秋の台風で大きな被害を受けた。源頼朝が建立したという800年を超える歴史と、中世の日本各地に足跡を残す三浦一族の墓所を未来へ継承するため、第31代住職の永井宗寛さん(61)は、復旧への資金援助を呼びかけている。

 三浦義明は平安末期、三浦半島一帯を治めていた武将。伊豆で挙兵した頼朝に応じ、衣笠の合戦(横須賀市)で討ち死にした。その後安房に逃れた子孫は頼朝と合流し、鎌倉幕府成立を助けた。我が身を犠牲にした義明の霊を弔うため頼朝が1194年に建立したのが満昌寺の起源だ。

 国の重要文化財「木造三浦義明座像」はじめ、幕府の要職についた三浦一族ゆかりの品が多数所蔵され、歴史ファンや研究者らが訪れる。一方、東北から九州まで各地に広がる一族の子孫にとってはご先祖様の菩提寺にあたる。

 墓所がある山の中腹斜面が昨秋の台風で、高さ約10メートル×幅30メートルにわたって崩れた。樹齢100年を超えるシイなどの大木が何本も倒壊し、高さ1・5メートルの土塀を埋めるほど土砂が流れ込んだ。「ぎりぎりのところで墓所への直撃は奇跡的に食い止められました」と永井住職は振り返る。

 しかし、復旧工事には多額の費用がかかった。歴史はあっても鎌倉や京都の有名寺院に比べれば規模は小さく、市の指定文化財ではあるが、助成金で費用全額をまかなえるわけではない。「悩みましたが、100年、200年後にも耐えられる根本的な工事を選択しました」

 2メートルおきに岩盤までボルトを打ち込み、ワイヤネットで斜面を覆う安全性の高い工法を選んだ。約1900万円かけてこの春から工事を開始し、7月上旬に完成した。

 満昌寺は火災や天災で何度も建て直されてきたという。約200年前、本堂が焼失した際には、当時の住職が寄進を求めて各地を奔走した記録が残っているという。「第31代として、受け継いできたものを次代へ残さなければならないのが私の宿命。クラウドファンディングという現代の手段も使い、歴代の住職と同じように責任を果たしたい」と永井住職は話す。

 「これを機会に中世の日本史や地元の歴史の豊かさも知っていただき、ぜひご支援をお願いしたい」

 (山内浩司)

 《目標額》 800万円

 《特典例》 5万円で三浦義明ゆかりの演目「殺生石」を本堂で上演する観世流能楽特別限定公演の鑑賞券。支援は3千円から。限定のお守りやクリアファイル、御朱印帳などの特典も。

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 ■身寄りない犬猫に、終のすみかを

 人間の都合で殺処分される犬猫をなくそうと、全国の保健所などで飼い主探しの譲渡会が盛んに開かれている。しかし、高齢や病気・けが、人になれないなどの理由で「譲渡不適」とされ、命を全うできない動物たちがいるのも現実だ。保健所犬猫応援団(福島県郡山市)の「1000匹の絆プロジェクト」は、そうした犬猫を引き取り、余生を過ごす施設を建てるための支援を呼びかけている。

 環境省の統計によると、18年度に殺処分された犬猫は全国で3万8千匹。過去10年で20万匹以上減っているが、応援団代表の君島健(たけし)さん(56)は「この40年で3千万匹が殺処分されてきたのに対し、助け出されたのは7%に過ぎない」と話す。

 目指している「人と犬猫の共生施設」では、郡山市近郊に1千坪の土地を確保。引き取った犬猫たちが、ドッグランを備えた広い敷地内や、複数建てる予定の家で、人と一緒に自由に過ごせる空間を青写真に描いている。ゲストが愛犬・愛猫を連れて滞在したり、農園体験やハンドメイドを楽しんだりできる交流拠点として、永続的に独立採算できる体制にしたいという。

 「身寄りのない犬猫たちに、終(つい)のすみかを提供したい。物言わぬ命を救うためにも、犬猫を飼うには保健所から譲り受ける、という選択肢が当たり前の世の中になってほしい」(奈良有祐)

 《目標額》 300万円

 《特典例》 支援は3千円から。3万円で、愛犬や愛猫の写真をもとに1体ずつ手作りする、15センチ大ほどのモニュメント(フィギュア)をもらえるコースも。

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 ■高校野球、独自大会を応援

 新型コロナウイルスの感染拡大で、第102回全国高校野球選手権大会が中止になったことを受けて、各都道府県高野連による独自大会が開かれている。例年の地方大会は入場料収入があるが、今回は無観客での開催で、運営費用の確保に苦心しているのが実情だ。

 エーポートでは現在、北海道、岩手、秋田、石川、長野、島根、香川、福岡、長崎、大分、沖縄の各高野連がそれぞれ支援を募っている。

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 ◇支援はクレジットカード、銀行、コンビニでの決済のほか、現金書留(5千円以上)も受け付けています。問い合わせは電話03・6869・9001(平日午前10時~午後5時)。

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