(書評)『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎〈著〉

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 ■ひたむきな時、爽快でせつなく

 小学校が舞台の短編集。伊坂幸太郎さんの作品らしく緻密(ちみつ)な伏線と、はっとさせられる展開、シンプルで胸を打つ言葉が溢(あふ)れていた。主人公が小学生ということで、ユーモラスなやりとりや素直な問いかけ、ひたむきな姿が心打つ場面が際立った。

 表題作の「逆ソクラテ…

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