(書評)『スミス・マルクス・ケインズ よみがえる危機の処方箋』 ウルリケ・ヘルマン〈著〉

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 ■生涯を決めた問いから描く三人

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 人物写真を複写機でコピーし、それをまたコピーするという作業を繰り返していくと、線だけで構成された、くっきりした画像が出来上がる。人物の特徴は出ているが、陰影が消えたぶん、表情が定型的だ。人物論も同じで、繰り返し論じられていくうちに、イメージが固定化され、白黒はっき…

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