(評・映画)「第三夫人と髪飾り」 女たちの愛憎劇、慈愛込め

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 時代物のヒロインと言えば、貴種か女傑か佳人と相場は決まっている。村里の無名の女はめったに登場しない。

 19世紀、ベトナム。山間の村の大地主の第3夫人となる14歳の少女の話である。濃密で華麗で官能的ないわば無印の歴史絵巻だ。

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 脚本、監督はアメリカで映画を学んだアッシュ・メイフェア。彼女の曽祖母の…

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