高知空港の売店 今月末で閉店に

 とさでん交通(高知市)は、高知空港で営業してきた売店と飲食店を9月末で閉店する。新型コロナウイルスの感染拡大で空港利用者が減ったことが主な理由という。

 閉店するのは空港ビル2階の売店「とさでんショップ」と隣接する飲食店「レストランチャオ」。同社によると、1959年に売店、83年に飲食店が営業を始めた。両店の収支は近年、「若干の赤字」が続いていたが、新型コロナの影響で発着便数が減り、空港利用者も減少。2019年度に両店計約2億7千万円あった売上高は20年度は約5700万円まで減ったという。梅原琢磨・空港販売課長は「寂しいが、コロナには勝てなかった」と語った。

 一方、高知空港ビル(南国市)は飲食店跡をクレジットカードの会員特典で利用できるラウンジ、売店跡を地元産の野菜や県内の名産品などを販売するアンテナショップに衣替えする方針。担当者は「四国の空港でカードラウンジがないのは高知だけで、開設要望が寄せられていた。アンテナショップとともに利用者の満足度が向上するよう努めたい」と話している。(冨田悦央)…

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