万博理念「いのち」と矛盾? ユスリカ、レジオネラ属菌めぐり批判も

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箱谷真司
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 大阪・関西万博を主催する日本国際博覧会協会が、自然との調和をめぐり、難しい判断を迫られている。「いのち」をテーマにする中、大量発生している羽虫「ユスリカ」の駆除に着手。会場内からは指針値を超える「レジオネラ属菌」も検出された。薬剤を使った殺虫などの対策には、掲げる理念との「矛盾」も指摘されており、手探りの対応が続いている。

 万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だ。それを体現するため、八つのテーマ事業パビリオンを出展。例えばアニメ監督の河森正治氏のパビリオンのテーマは「いのちを育む」で、「宇宙・海洋・大地に宿るあらゆるいのちのつながりを感じ、共に守り育てる」ことをうたっている。

殺虫剤散布 人間の「いのち」だけ?

 だが、開幕すると、会場内では蚊に似たユスリカが大量発生。万博のシンボル・大屋根リングに張り付くなどして、来場者からは「不快だ」「気持ち悪い」との声が上がった。

 発生源とみられる会場南側の…

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箱谷真司
ネットワーク報道本部|大阪府庁
専門・関心分野
大阪・関西
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