国民民主、露呈した統治不全 党内からも「SNSに翻弄された結果」
安倍龍太郎 南有紀
国民民主党の党内統治(ガバナンス)不全が、党内外から指摘されている。過去の言動への批判が出ていた山尾(本名菅野)志桜里元衆院議員の参院選比例区への擁立を決めながら、11日になって突如、公認を見送ったためだ。「擁立を押し切った玉木雄一郎代表の責任が問われる」などと、執行部の意思決定を疑問視する声が出ている。
突然の公認見送りを受け、山尾氏は12日、「大変残念です」とのコメントを発表。党について「その統治能力には深刻な疑問を抱いておりますので、今後は一線を画させて頂ければと思っております」とし、離党届を提出したことも明かした。
一方、玉木氏は同日、記者団に「こちらから能力を買って誘ったにもかかわらず、公認に至らなかったことについては率直におわびを申し上げたい」と謝罪。離党届を受理する考えを示した。
山尾氏「辞退会見であれば同席するとのお答えは大変残念」
山尾氏をめぐっては4月、一…