ねぶたシーズン、ホテルが高くて困った方へ 廃校キャンプ1泊1千円

杉山圭子
[PR]

 青森県鶴田町に今夏、「夏祭り期間限定」のキャンプ場が開設される。廃校となった小学校のグラウンドを活用するもので、「ホテルの予約がとれない、料金が高くて泊まれない、などと困っている方々にも利用してほしい」と呼びかけている。

 会場となるのは、旧水元中央小学校(同町妙堂崎杉元)のグラウンド。8月1~11日(最終日は午前11時のチェックアウトまで)の間、ここを「らぼキャン2025」と称する特設キャンプ場とする。旧校舎は昨年11月に鶴田町地域活性化支援センター「TSURUTA LABO」としてオープンし、利活用が始まった。グラウンドを活用したイベントは今回が初めてとなる。

 取り組みは、地域おこし協力隊員として2023年に弘前市から移住した毛利精悟さん(59)が企画した。鶴田町で暮らしてみて実感するのは、近隣市町との行き来のしやすさ。「津軽の真ん中に位置しているので、8月初旬に各地で催される夏祭りの会場へ行くにも、町を拠点にするとめちゃくちゃ便利。全国的にも知名度の高い人気の祭りを見たいけど泊まれるところがない、とあきらめかけている人たちにも、一人でも多く足を運んでいただきたい、との思いから企画しました」と毛利さんは話す。

入浴券や保険料、ごみ処理料込みで

 キャンプ場からの移動時間の目安は、車の場合、「青森ねぶた祭」(8月2~7日、青森市)の会場まで50分、「弘前ねぷたまつり」(同1~7日、弘前市)の会場まで40分、「五所川原立佞武多(たちねぷた)」(同4~8日、五所川原市)の会場まで15分、など。

 利用料金は、近隣の日帰り温泉の入浴券や保険料、ごみ処理料込みで、1人1泊につき1千円(未就学児は無料)。テントなどは利用者が持ち込む形で、各日30組まで。ペットの同伴はできず、直火や花火、カラオケは禁止とする。

 7月に、毛利さん自身や関係者が実際に近い形でテスト泊を行い、手作業で設営する洗い場の使い勝手や、雨風の状況、野生動物が寄ってきた場合の対策に問題はないか、などを確認する。

 期間中は、旧校舎の玄関付近に特設テントを設け、チェックイン(午後1時から)やチェックアウト(午前11時まで)の受け付けを行う。予約は、鶴田町ホームページのイベント情報のコーナーなどからできる。問い合わせはメールで「らぼキャン」事務局・毛利さん(welltowntsuruta2023@gmail.comメールする)へ。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません