全国初水道マンホールカード 熊本市が25日から
熊本市が全国で初めて水道の「マンホールカード」の発行を始めた。マンホールカードといえば下水道が一般的だが、水道水の水源をすべて地下水で賄う熊本市が水の大切さなどをアピールするために、あえて水道に挑戦した。
市上下水道局によると、マンホールカードは全国で700超の自治体が計1100超の種類を発行しているが、いずれも下水道。昨年11月に水道事業が100周年を迎えたことを受けて、あらためて水道の大切さなどを啓発しようと、水道の消火栓のふたをカード化して「マンホールカード」にした。
4月25日から無料配布を始めた。カードは、全4種で基本的なデザインや大きさ(縦8・8センチ、横6・3センチ)は下水道マンホールカードと同じだ。
カードの表面にはプロスポーツチームのロアッソ熊本(サッカー)、熊本ヴォルターズ(バスケットボール)、フォレストリーヴズ熊本(バレーボール)、火の国サラマンダーズ(野球)のキャラクターやロゴなどをデザインした実際の消火栓のふたの絵柄などが載っている。裏面にはデザインの由来や熊本市の水道水が地下水で賄われていることなどを紹介した。カードは各チームの試合会場などで配布する。
マンホールカードは、下水道関連団体などでつくる団体「下水道広報プラットホーム」が各自治体と連携して、下水道の理解を深めるためなどに作っているカード。自治体名とともに、各地域の名所やキャラクターがデザインされたマンホールのふたなどが掲載されていて、愛好家から人気を集めている。
市は下水道マンホールカードを6種類発行している。このうち4種類はロアッソ熊本などのプロスポーツチームのデザインだが、今回の水道マンホールカードとはデザインが異なる。
配布場所などの問い合わせは、熊本市上下水道局のホームページに掲載している。問い合わせは、同局経営企画課(096・381・4330)。