万博X投稿、開幕前の約9倍に 来場者の情報拡散、地域差のデータも
大阪・関西万博についての開幕から1週間のX(旧ツイッター)の投稿数が、1カ月前の約9倍にのぼることが朝日新聞の調べで分かった。開幕した13日をピークに、入場に関する不満やパビリオン予約の要不要などの実用的な情報が拡散。開催への批判や安全面での懸念が根強い現状も浮かび上がった。開催地周辺とそれ以外の地域での関心度の違いを示すデータもあった。
ユーザーローカル社のSNS分析ツール「ソーシャルインサイト」を使い、「万博」「EXPO2025」などの言葉が入った投稿(リポストを含む)を、昨年10月から1週間単位で分析。人工知能(AI)の活用などに取り組む朝日新聞社の「メディア研究開発センター(M研)」が担当した。
昨年まで10万~20万件台だった投稿数は、今年3月に50万件台、開幕した4月13日からの1週間は約9倍の460万件に達した。
4月からの投稿を1日ごとに見ると、開幕前のリハーサル「テストラン」があった6日以降は20万件台で推移。開会式のあった12日は43.5万件、13日は103.6万件、14日は100.3万件と開幕に併せて活発になった。15日以降は減少傾向となり、19日は36.9万件だった。
万博関連の言葉を可視化
リポストが多かった3千件の投稿については、単語がどういう文脈で使われたかを可視化する「共起ネットワーク」という分析手法で調べた。
「ゲート」「入場」「時間」「予約」といった単語がつながり、開幕初日に混乱のあった入場に関する投稿が目立ったほか、「パビリオン」「大屋根」「リング」「展示」のグループでは、大屋根リングやイタリア館など、実際に来場した人の感想が登場した。
一方、空飛ぶクルマや人間洗濯機など、開幕前に目玉とされた展示についての投稿は少なかった。
「#万博ヤバい」で拡散したのは
「維新」「カジノ」「ヤバい…
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