教員への「カスハラ」防止へ対策検討 東京都教委が有識者会議を発足
浅沼愛
学校で教員が受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)を防ごうと、東京都教育委員会は有識者会議を立ち上げた。24日の定例会で報告された。年内に対応策をまとめるという。
都では昨年、全国で初めて、客から理不尽な要求や暴言を受けるカスハラを防止する条例が成立し、今月1日に施行された。都が定めたガイドラインでは、加害者と被害者の例として、保護者と教員の関係性も挙げられていた。
これを受けて都教委は、教育や憲法を専門とする学識者や、働き方改革に詳しい有識者、弁護士ら7人による有識者会議を立ち上げた。今後、保護者や教職員からヒアリングを行い、カスハラ対策や良好な関係づくりについて検討していくという。
都教委の担当者は「教員が学校で安心して子どもたちと向き合えるようにしていきたい」と話した。
- 【視点】
驚きました。大きな一歩だと思います。 教員が現場を去っていく理由には、2つあります。一つが、ここ数年話題にあがっている長時間労働です。もう一つが、保護者対応の負荷です。 長時間労働については、教員が管理職や教育委員会、文部科学省に改善を求
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