トランプ政権100日、なぜ支持率は下落? 世論調査データを分析

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ワシントン=高野遼
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 トランプ米大統領が就任してから、4月29日で100日を迎えた。大統領令を連発し、高関税をちらつかせて各国に交渉を迫る――。目まぐるしい動きを続けるトランプ政権を、米国民はどう見ているのか。世論調査のデータから読み解いていく。

最初の100日間の支持率の動きは?

 まずはトランプ氏の支持率を見ていこう。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、1月に就任してすぐは50%を超える高い支持率を記録した。バイデン前大統領が退任時に30%台の支持率であえいでいたのとは対照的で、インフレが続いて閉塞(へいそく)感に覆われていたなか、トランプ氏は好意的なムードのなかで2期目を走り出したと言える。

 ところが、支持率は下降線をたどる。3月の半ばには「不支持」が「支持」を上回ると、45%前後までじりじりと下げていった。

歴代大統領の支持率と比べると?

 歴代の大統領と比べてみると…

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高野遼
アメリカ総局
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国際ニュース
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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2025年4月28日17時30分 投稿
    【視点】

    「米大統領への選出は2期までと定められている。4年後の再選を心配する必要がない」とあるけど、こういう「常識」「前提」を覆すのが第2期トランプ政権の特色でもあるので油断できない。そもそも第2期トランプ政権は、矛盾っぽさを全く気にせず朝令暮改的

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    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2025年4月30日21時32分 投稿
    【視点】

    この記事にある通り、関税を引き上げることで、インフレや景気後退の懸念が指摘されています。それに加えて、そもそもトランプ氏が主張するように、関税が製造業の復活になるのかどうかも、疑問視せざるをえません。 確かに高い関税を続ければ、日本や中国

    …続きを読む
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