トヨタ、米工場に125億円追加投資 HV向け駆動系部品を増産へ

大平要

 トヨタ自動車は23日、米南部ウェストバージニア州の部品工場に、8800万ドル(約125億円)を追加投資すると発表した。米国で販売が好調なハイブリッド車(HV)向け駆動系部品の組み立てラインを増設する。2026年後半に稼働させる計画だ。

 生産するのは、開発中の次世代システムの部品で、北米の工場で組み立てるトヨタや高級車ブランド「レクサス」のHVに搭載する。トヨタは20年から、同工場など米国内でHV用基幹部品を生産している。

 このところHVの販売が伸びていることから基幹部品の生産能力を引き上げる。米トランプ政権が輸入車や輸入部品への高関税政策を掲げる中、部品の現地生産にも力を入れる姿勢を示す。

 投資により、生産能力が2~3割増えるとみられるが、「新規雇用は、今後のHV市場の動向を踏まえて検討していくことになる」(北米法人の広報)としている…

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この記事を書いた人
大平要
経済部|名古屋駐在
専門・関心分野
企業経営、働き方、地方創生、産業政策
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