長崎県初の夜間中学、佐世保に開設 85歳の1年生「心は中学生」
上沢博之
長崎県内で初めての夜間学級が佐世保市立祇園中学校に開設され、21日夕、入学・入級式がおこなわれた。市内在住の義務教育の未修了者や、中学で学び直したい人、不登校などの現役の中学生が、平日の夕方から授業を受けられる。
夜間学級には10~80代の13人が入学、中学生7人が入級した。学ぶ喜びや進学など、生徒一人ひとりの多様な就学目的を大切にし、支援する狙い。一斉の授業だけでなく、個々の学習状況に応じて、教員が個別にサポートしたり、小学校からの学び直しなどの個別指導をしたりする。
市教育委員会によると、現役の中学生も受け入れている夜間学級は、全国でもまだ少ない。病気で午前中の授業に通えなかったり、同年代とのコミュニケーションが苦手だったりして、登校できていない中学生を、元の中学校に在籍したまま受け入れているという。
午後5時から始まり、授業は…
- 【視点】
長崎県初の夜間中学開校、おめでとうございます。仕事柄、夜間中学とのご縁が多くありますが、いずれも世代や国籍を問わず学べる、誰ひとり取り残さない学びの場であり、その存在意義の大きさを実感しています。近年では日本語を母語としない外国ルーツの方が
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