日野と三菱ふそう、統合へ最終調整 日野の不正影響で延期→再始動
松岡大将
トラック大手の日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが、経営統合の最終合意に向けて調整していることが22日、関係者への取材で分かった。当初は2024年中の統合を目指していたが、日野の認証不正問題と、これに関連した集団訴訟、国内外の競争法への対応などから両社は24年2月に統合延期を発表。統合時期は未定としていた。日野の一連の係争がほぼ終結する見通しとなり、統合に向けて再始動する。
関係者によると、統合は日野の親会社であるトヨタ自動車と、三菱ふそうの親会社の独ダイムラートラックが新たな持ち株会社を設立し、統合する2社を傘下に置く案が有力視されている。持ち株会社に対するトヨタとダイムラーの出資比率は同規模で対等になるとみられ、日野と三菱ふそうは26年4月までの統合を目指す。ダイムラーを除く3社は22日、「当社が発表したものではない」とのコメントを表明した。最終合意や持ち株会社の上場時期などは「現時点で決まっていることはない」とした。
統合には、電動化など先進技…