釜ケ崎の路上で歯を折られた74歳の悔しさ 治安向上の街で連続強盗
仙道洸 市原研吾
日雇い労働者の街・大阪市西成区の釜ケ崎。近年は、遊びに来る若者や外国人観光客らも目立つこの場所で今月、10分ほどの間に路上強盗が3件相次ぎ、3人の男が大阪府警に逮捕された。男の1人は「仕事のストレスがあり、酒の勢いでやった」と供述しているという。被害者の1人が取材に応じ、当時の詳しい状況を語った。
事件は8日午前0時前後に発生。200メートル圏内で現金や携帯電話などが次々に奪われた。逮捕された3人は同じ警備会社に勤めていたとみられ、男らは府警の調べに「事件前に酒を飲んでいた」と話したという。
「許せんよ」。被害に遭った男性(74)は6年ほど前から現場近くのアパートで暮らしている。
あの日は近くのコンビニで200円ほどのカップ酒を買い、帰宅する途中だった。
3人組が正面から向かってき…
- 【視点】
今はどうか知らないが、昔は釜ケ崎で「シノギ」と呼ばれていた路上強盗。「昔に比べ格段に治安が良くなったはずの釜でシノギとは……」と意外に思って読んだが、逮捕された、被疑者の動機が気になった。その昔、シノギに手を染めていた連中の多くはチンピラか
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