パスポート表記は「男女」以外も可 トランプ政権、地裁で一部敗訴
ワシントン=高野遼
パスポートの性別欄には生物学的な「男女」だけでなく、トランスジェンダーの人が望む表記も認められるべきか――。米連邦地裁で争われた訴訟で18日、トランスジェンダー原告らには「X」と記すことを含め、従来通りの表記も認められるべきだとする判断が示された。
トランプ大統領は1月の就任初日、米政府として性別は「生物学的な男女」のみを認めるとする大統領令に署名した。これまで米国のパスポートでは性別として男女のほかに「X」とする表記も認められていたが、国務省はその運用を廃止。出生時の生物学的な性別に基づいた「M(男性)」と「F(女性)」の2通りしか認めないルールに転じた。
この新たなルールの停止を求…