長崎・五島で山林火災 市が924世帯に避難指示、避難所も開設

寿柳聡
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 長崎県五島市松山町の山林で、7日午前10時50分ごろ火災が発生した。県の防災ヘリも出動して市消防局とともに消火活動にあたっている。県によると、午後5時現在で延焼範囲は約6万平方メートル。鎮火にはまだ至っていないという。市は一時、松山町の924世帯に避難指示を出し、午後6時に解除した。

 県は午後1時15分、災害警戒本部を設置。自衛隊機に空中からの消火活動に加わってもらえるよう、陸上自衛隊に災害派遣要請をした。

 災害警戒本部によると、消防車両約14台と防災ヘリで消火活動にあたっている。けが人や住宅被害は確認されていない。消火活動のため自衛隊機も派遣された。

 火災現場から約1キロの位置に住宅地があるため、市は松山住民センターと勤労福祉センターに避難所を開設した。避難指示の対象は福江地区のうち松山町の924世帯1534人。

 大石賢吾知事は、連絡会議で「まずは住民の安全確保が最優先。避難が長引く場合には、市と連携して避難者の支援をしていく必要がある。情報収集をしてしっかり気を抜かず対応して頂きますようお願いします」と指示を出した。

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この記事を書いた人
寿柳聡
長崎総局
専門・関心分野
行政、スポーツ、写真、ロケット、サブカル