ガザのパン店、小麦なく閉鎖 支援物資停止1カ月で「飢饉の瀬戸際」

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大野良祐

 イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザで、支援物資の搬入が止まってから1カ月がたち、世界食糧計画(WFP)は1日、ガザ内のパン店に供給する小麦粉がなくなったと明らかにした。WFPが支援してきた25店はすべて閉鎖され、「飢饉(ききん)」への不安が高まっている。

 イスラエルがガザへの物資搬入を止めたのが3月2日。それまで約2カ月間の停戦期間中に食料や医薬品などは一定程度の備蓄が進んだが、補充がないために底をついた。

食用油や保存食配布も「2日後で最後」

 WFPはX(旧ツイッター)…

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この記事を書いた人
大野良祐
国際報道部次長
専門・関心分野
東南アジア・南アジアの政治社会、生活文化、民主化問題、環境問題
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]