イスラエル軍、ベイルート近郊空爆 首都攻撃はヒズボラとの停戦後初

カイロ=大野良祐

 イスラエル軍は28日、レバノンの首都ベイルート近郊を攻撃した。ロイター通信などが伝えた。首都周辺への攻撃は、昨年11月にイスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で合意された停戦後初めてとみられる。

 イスラエル軍はこの日、レバノン側からイスラエル北部に向けてロケット弾が撃ち込まれたと主張しており、その報復とみられる。ロイターによると、イスラエル軍はヒズボラのドローン(無人機)保管施設を攻撃したとしている。攻撃に先立ってイスラエル軍は近隣住民に避難命令を出したことから、市民はパニックに陥った。

 停戦は、イスラエル軍のレバノン南部からの撤退が進まず、1月に、撤退期限が2月18日までに延長された。しかしその期限になっても部隊の一部が駐留を続け、不安定な状態が続いている…

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この記事を書いた人
大野良祐
国際報道部次長
専門・関心分野
東南アジア・南アジアの政治社会、生活文化、民主化問題、環境問題
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

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