強風で福島県の10人がけが 郡山市で観測史上最大の瞬間風速を記録

有料記事

岡本進 岸めぐみ
[PR]

 福島県内では26日、台風並みの強い風が吹き、風にあおられて転倒するなどして、少なくとも10人がけがをした。県内の浜通りと中通りには一時、暴風警報が出ていた。

 内陸部の郡山市では午前10時51分に、観測史上最大となる32.1メートルの最大瞬間風速を記録した。郡山地方広域消防組合によると、その前後の約3時間半の間に、風による影響で30~90代の9人がそれぞれ、市内の病院などに救急搬送された。80代の女性と60代の男性は、歩行中に強風であおられて転び、骨が折れる重傷という。

 9人のうち6人は歩行中、1人はバイクで走行中に風にあおられて転倒。ほか1人は風で飛んできたものが顔にあたり、もう1人は交差点でよろけて信号機にぶつかったという。

 また、32.6メートルの最大瞬間風速を記録した白河市でも、70代の男性が風で転倒し、病院に救急搬送されたという。

 福島市では鉄道も影響を受け、福島交通飯坂線が午前9時半過ぎに、車両のパンタグラフが架線に引っかかり、落下した。全線で長時間、運休となった。

 福島地方気象台によると、低気圧が日本海を東北東に進み、低気圧から南へ延びる寒冷前線東北地方を通過したため、気圧の傾きが大きくなった地域で暴風となった。

宮城県内では4tトラック横転も

 宮城県内は26日、各地で西寄りの強い風が吹き荒れ、白石、名取、栗原の3市と女川町の計4地点で観測史上、最も強い最大瞬間風速を観測した。JR東北新幹線が8時間近く運転を見合わせるなど交通機関が相次いで乱れたほか、風にあおられて転倒するなどしてけがをする人も続出した。

 観測史上、最も強い最大瞬間…

この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません