違法性認めない斎藤知事、頭抱えた県幹部 水泡に帰した舞台裏の調整
兵庫県の内部告発文書問題で、斎藤元彦知事が26日、県の第三者調査委員会が19日に示した報告書に対する見解を公表した。斎藤知事はこの間、第三者委員長の「ゆっくり読んで」という発言を引き合いに、「報告書の内容を精査する」と繰り返していた。舞台裏では県幹部らがどう対応すべきか苦悩していたが、斎藤知事がこの日話した内容は、事務方の想定とは違っていた。
今月は第三者委に先立ち、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が4日、文書問題の調査を終えて報告書をまとめた。
複数の県関係者によると、県幹部らは斎藤知事に「百条委の報告書を重く受け止めてほしい」と伝えたという。
ところが、斎藤知事は翌5日の定例記者会見で、百条委の報告書を「一つの見解」と受け入れない姿勢を強調した。さらには、告発者の元県民局長への懲戒処分内容について「わいせつな文書を作成した」などと踏み込んだ。
県関係者によると、会見後…
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- 【視点】
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- #兵庫・内部告発問題
- 【視点】
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- #兵庫・内部告発問題
兵庫県の内部告発文書問題
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