開業130年の広島駅に新ビル 中心部の商業地との共存、どうする?

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山中由睦 魚住あかり 遠藤花
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 広島の玄関口に新たな歴史が刻まれた。JR広島駅に地上9階、地下1階の新駅ビル「minamoa(ミナモア)」が24日に開業した。新たなランドマークは、広島の街に何をもたらすのか。

 広島駅南口から約200メートルの猿猴(えんこう)川沿いに、理髪店「メンズサロン・アキノブ」がある。1901(明治34)年創業で、かつては駅員が足しげく通った。

 「駅が変われば町は変わる。次はどうなるじゃろうか」。客のいない店内で4代目の秋信隆さん(76)は、新駅ビルに期待を膨らませる。

 広島駅は1894(明治27)年、木造平屋建ての駅舎で開業した。旧国鉄がまとめた「広島駅七十年のあゆみ」は、「畠の中に出現したお粗末な仮小舎」と描写した。

軍都の玄関口、鉄筋コンクリート造りに

 だが、「軍都」が駅を大きく発展させる。

 開業の4年前、旧陸軍は駅北…

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この記事を書いた人
山中由睦
広島総局|政治、経済
専門・関心分野
地方政治、地域医療
魚住あかり
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
平和、教育