シリア、暫定憲法を制定 アサド前政権の称賛禁止、表現の自由を保障

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根本晃
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 シリア暫定政権のシャラア大統領は13日、女性の権利や表現・信仰・報道の自由などの保障を定めた暫定憲法案に署名し、承認した。正式な新政権までの移行期間を5年とし、その間に恒久的な憲法の起草や選挙の実施を進めるという。シリア国営通信が伝えた。

 制定された暫定憲法は三権分立や司法の独立を保障する。武力は国家が独占し、武装組織の設立を禁じた。「アサド前政権の称賛」や「同政権による犯罪の否定」も禁止された。

 一方、アサド前政権下の憲法…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
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    川上泰徳
    (中東ジャーナリスト)
    2025年3月15日13時9分 投稿
    【視点】

    シリアの暫定憲法は正式には「憲法宣言」という名称であるが、北東部を支配するクルド人主体の「シリア民主委員会(SDC)」は即座に、「中央集権的な統治を強化し、(暫定政府に)野放しの行政権を与え、政党結成を制限することで政治的自由を抑圧し、シリ

    …続きを読む