クイズ交えて奈留島を紹介 地元の児童がバスツアーを案内
五島列島の奈留島(長崎県五島市)で2月28日、児童がガイドを務める「奈留島わくわくツアー」があった。市立奈留小と奈留まちづくり協議会が連携した事業で、3、4年生11人が1年間かけて島について学び、ツアー客を案内した。
ツアーには東京や兵庫など市内外から20人が参加した。世界文化遺産の江上天主堂や、千畳敷、奈留神社などを巡る二つのコースが設けられ、児童がバスに同乗。用意した説明板などを使って、目的地の歴史や背景、言い伝えを紹介した。
大串地区のノコビ浦には、トンネル工事の廃石や残土を積み上げた人工の防風壁がある。児童らは「どうして壁があるのか」「石はどこから持ってきたのか」など、クイズを交えて説明した。
ツアー客は「初めて来たが(島について)ずいぶん覚えた」「何回か来て知っているつもりだったけど、知らない事を教えてもらっていいツアーだった」と話していた。
いずれも4年生の岩村海羽さんは「どこに行こうか、みんなで考えた。いろんな人と触れ合えて楽しかった」、小池絆壱さんは「話すのは緊張したけど、島の良さを伝えられた」と振り返った。
市奈留支所地域振興班の岩田晃一係長は「案内をすることで、ふるさとの良さに気づき、発表する機会を持つことで自信につながれば。子どもたちも楽しそうで、参加者も満足したようだ」と話していた。
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- 【視点】
小学校の児童がツアーガイドというのは興味深い。どの程度、「大人の手」が入っているのかは分からないが、子どもたちならではの【忖度のないガイド】ができていると楽しいかもしれない。当然であるが、ツアー客のみなさんもプロのツアーガイドを子どもたちに
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