赤字のバス路線撤退「規制緩和で打開を」 谷島賢・イーグルバス社長
聞き手・稲垣直人
各地で運転士不足が深刻化し、赤字のバス路線の撤退が相次ぐ。打開策はあるのか。埼玉県内の不採算路線バスを引き継ぐなど公共交通の再生に取り組んできたイーグルバス(川越市)の谷島賢社長(70)に聞いた。
――問題の発端は、運転士の残業を規制する働き方改革「2024年問題」と言われます。
発端はコロナ禍でした。一口にバスと言っても、様々な種類があります。観光・空港送迎バスは旅行自粛による運休で多くの運転士が離職した一方、路線バスは社会的インフラとして運行を続け、運転士の雇用は維持されましたが、外出自粛で利用者は激減し、各社は大きな赤字に見舞われました。コロナ収束後、観光・空港送迎の需要は回復したものの、離職した運転士の大方は戻らずに人手不足が起き、当社も川越と京都・大阪を結ぶ高速バスから撤退しました。さらにそこへ2024年問題と燃料費高騰が重なったのです。
――打開策はありますか…
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