高額療養費制度の見直し、二転三転して凍結 首相にあきれる自民幹部

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森岡航平 吉備彩日 笠井哲也
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 高額療養費制度の見直しについて、石破茂首相が見送りの判断に追い込まれた。制度案を2度修正し、新年度予算案が衆院を通過した直後の異例の事態。選挙を控えて世論に敏感になる党内を抑えられなかった首相の迷走は、政権基盤のもろさを如実に示している。

 「本年8月に予定されている定率改定を含め、見直し全体について実施を見合わせるという決断をした。患者の皆様にとって大切な制度が、持続可能なものとして次の世代に引き継がれるよう努力したい」

 7日午後8時、官邸での患者団体との面会に続き、自民、公明両党の幹事長とも面会した首相は、記者団にこう表明した。

 この間、野党、省庁、当事者ら各方面の声に囲まれて、首相の判断は二転三転した。最終的に判断を覆したのは、夏の参院選への影響を恐れる与党内の声に抗しきれなくなったからだ。

■「与党は混乱状態だ」…

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この記事を書いた人
森岡航平
政治部|首相官邸担当
専門・関心分野
国内政治
吉備彩日
くらし報道部|社会保障担当
専門・関心分野
社会保障、医療、共生社会
  • commentatorHeader
    上西充子
    (法政大学教授)
    2025年3月8日8時2分 投稿
    【視点】

     「選挙を控えて世論に敏感になる党内を抑えられなかった首相の迷走」とありますが、むしろ「早期に凍結を決断できなかった首相の迷走」と捉えるべきではないでしょうか。野党の反対にも患者団体の声や世論にも耳を貸さずに強引に押し切ることが首相のリーダ

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