第2回世界最大の人口、平均年齢は28歳…インドに魅せられて、動いた茨城

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宮廻潤子 織田一

 「インドはいま世界最大の人口を誇るが、若年層の失業率が高い。茨城県をはじめ日本は人口減少で仕事の担い手が足りない。インドとの組み合わせは互いにウィンウィンの関係がつくれると実感した」

 2024年7月、インド訪問から戻った茨城県の大井川和彦知事は会見でこう述べた。

 現地では、著名な私立総合大学であるアミティ大と「国際交流協定(MOU)」を結んできた。大学卒業後にインド人材として茨城県で受け入れる環境づくりを目的とした覚書だ。

 県は同年9月、MOUに基づいてアミティ大に日本語講座を開いた。30人の定員に対して約130人の3年生から応募があり、現在37人が受講する。週2コマの講義を2年ほど受け、日本の文化や商習慣も学ぶ。

 県は今年2月には、インド人材に関心がある県内企業向けの「現地視察ツアー」も企画。アミティ大も訪れて受講者と交流した。さらに、受講者を招いた県内企業でのインターンや、就職に向けた両者のマッチングも視野に入れている。

 県は19年のベトナムを皮切りに計10本のMOUを締結。24年の3本はすべてインドだ。IT技術者らの高度人材と、介護などのケア人材の両面でインドに熱視線を送る。

平均年齢28歳の魅力

 14億人を超える世界一の人…

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この記事を書いた人
宮廻潤子
水戸総局|茨城県政、水戸市政
専門・関心分野
地方政治、ジェンダー、多文化共生
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