徳山動物園のカバ マル35歳に 誕生会は「訳あってお預け」 山口
徳山動物園(山口県周南市)のカバ「マル」(メス)が、35歳になった。ところが、来園者を交えた誕生会は、今年も「訳あってお預け」になった。
2月23日。誕生日を迎えたマルは、飼育員が作った特製ケーキを平らげた。いつもなら、園の人気者を祝う歌や拍手が響く屋内の温水プールは静かで、来園者の姿はなかった。
アフリカ原産で寒さが苦手なマルの過ごす屋内プールが非公開となったのは、2022年の冬。1960年の開園後、来園者が屋内プールを観覧する通路が老朽化し、けがの危険性があるためだった。
「会えないのはつらい」。そんなファンの声に応えようと、園は23年10月から、隣接する建物にモニターを設置した。屋内プールに取り付けたカメラが映すマルのライブ映像を流している。
マルの人気は健在だ。園が、今年の誕生日の様子をおさめた写真や動画をSNSで公開すると、「おめでとう」「これからも元気で」といったファンのコメントが次々と寄せられた。
園ではリニューアル工事が進んでいるものの、マルの屋内プールが新しくなるのは、しばらく先になる。マルは、暖かくなる4月下旬に屋外プールに顔を出す予定。
飼育員は「ぽかぽか陽気になったら、元気なマルにぜひ会いに来て」と話している。
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