校歌は誰がどう作ってる? プロデューサーに聞く定番ワード、NGは

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聞き手・宮崎陽介
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 この春、新入学を迎える子どもたち。さっそく校歌を覚え、元気よく歌う姿が目に浮かびます。ところで、校歌って、誰がどのように作るのでしょう。夢や希望へ羽ばたく、富士を仰ぐ、緑もゆる……。歌詞にも定番があるような。数多くの校歌を手掛けた音楽プロデューサーの瀬崎友希さんに聞きました。

 幼稚園や小学校から大学まで、延べ約60校の校歌を手掛けました。学校の新設や統合で新たに校歌が必要になった場合や、古い校歌を編曲し直したいというケースもあります。私はそのコンセプト作りやどのクリエーターに作詞・作曲を頼むかを差配するプロデューサーの役割を主にしています。

 歌詞は、児童・生徒が書いたものを使ってほしいという依頼もあります。書き下ろす場合、「未来に羽ばたく」など定番のような言葉があります。山や川、海など地元の風景を入れるのもオーソドックスですが、特に目立ったものがない場合は「緑もゆる」とか。

 富士山を歌詞に使いたいが…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2025年4月3日7時22分 投稿
    【視点】

    ■校歌とは共通の体験である  昨年、中学校の大同窓会を開催した。目玉企画の一つは、校歌斉唱だった。現在、中学校の音楽教師をしている、中学時代には全道ショパンコンクールで優勝した同級生に、演奏したもらったピアノのトラックと、懐かしい故郷の映像

    …続きを読む