クルド組織PKK指導者が解散訴え 背景に何が? 今後の展開は

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根本晃
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 トルコで40年以上、武装闘争を続けるクルド人の非合法組織「クルディスタン労働者党」(PKK)の指導者、アブドラ・オジャラン氏が27日、PKKの武装解除と解散を呼びかける声明を発表した。

 トルコのクルド系野党、人民平等民主党(DEM)の議員らがイスタンブールで会見を開き、獄中のオジャラン氏からの声明を発表した。これにより、闘争に終止符が打たれ、中東地域の情勢にも影響が出る可能性がある。ただ、PKKとトルコ政府の和平交渉は過去にも破談に終わっており、先行きは見通せない。

 PKKはオジャラン氏が1978年に設立し、84年、独立国家の建設を掲げて武装闘争を開始した。米国や英国、欧州連合(EU)は「テロ組織」と指定しており、トルコ政府は「一連のテロで4万人以上が犠牲になった」と主張している。

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 オジャラン氏は声明で「PK…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学