弾劾審判結審、尹大統領側「合法的」と棄却求める 結論は3月中旬か

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ソウル=太田成美 貝瀬秋彦
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 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、罷免(ひめん)の可否を判断する弾劾(だんがい)審判の最終弁論が25日、憲法裁判所で行われた。野党議員らで構成する訴追団側は「憲政秩序への攻撃だ」として罷免を要求した一方、大統領側は「正当で合法的だった」として棄却を求め、尹大統領は「戒厳の形式を借りた国民への訴えだった」と述べた。

 審判は双方の主張が平行線のまま結審した。憲法裁の判断は過去の大統領に対する弾劾審判の例から、3月中旬にも示されるとの見方が出ている。罷免されれば60日以内に大統領選が実施される。

 昨年12月14日に国会で弾劾訴追された尹大統領の弾劾審判は、1月14日からこの日を含め11回の弁論が行われ、証人尋問などを重ねた。尹大統領も現職として初めて弾劾審判に出廷し、訴追団側の主張に反論してきた。

 訴追団は、尹大統領が非常事…

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この記事を書いた人
太田成美
ソウル支局
専門・関心分野
朝鮮半島情勢、日韓関係、ジェンダー
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
韓国「非常戒厳」

韓国「非常戒厳」

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