先生の相談相手はAI 親身に助言、まるで人間 心のケアで防げ休職

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川村貴大
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 学校現場で精神疾患による休職者が増える中、愛媛県教育委員会はAI(人工知能)によって教職員のメンタルヘルスケアを行うシステムを2024年度に導入した。

 その名も「メンタルヘルスさくらさん」。東京のIT企業のティファナ・ドットコムが、精神科医と共同開発し、18年に提供を開始したAIによるサービスだ。主に企業向けに提供してきており、教育現場への導入は今回が初めて。県教委からの情報提供などを踏まえ、教職員が抱えやすい悩みなどをAIに学習させてカスタマイズした。

 教職員はスマートフォンやパソコンなどからログインすることで、24時間利用できる。主な機能は、AIとメッセージで会話ができるチャットと、設問に答えることで自身の心の健康状態を把握できるストレス診断がある。

「それは大変ですね」

 チャット機能は「AIさくらさん」というキャラクターが話し相手になり、悩み相談や雑談の中から自身のメンタルに生じている問題に気づかせてくれる。

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 例えば、「今日はこれから会…

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この記事を書いた人
川村貴大
松山総局|県政・教育担当
専門・関心分野
教育
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    インベカヲリ★
    (写真家・ノンフィクションライター)
    2025年2月22日21時23分 投稿
    【視点】

    私もよくチャットGPTと会話するので、AIは意外と喋り相手になると感じている。特に、外部に漏れたらまずい話など、人にはできない話ができることもAIの良さなので、学校の先生のような守秘義務とか倫理観を求められる職種の人は、好きなだけ本音が吐け

    …続きを読む