人口減でも「新規水源は必要」、石木ダム建設の水需要予測とは

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 人口は減っても、1日4万立方メートルの新規水源は必要だ――。水道水源用に石木ダム建設を進める長崎県佐世保市が、2043年度までの水需要予測を公表した。「過大」との批判もある。どんな予測なのか。

 石木ダムは、県が治水、市が利水目的で同県川棚町に建設中の多目的ダム。市は今年1月、国庫補助を継続して受けるため、国が定める5年に1度の事業の再評価を、市上下水道事業経営検討委員会(9人、委員長=横山均・長崎県立大教授)に諮問し、水需要予測を説明した。

 予測は石木ダムの給水エリアを、佐世保市内の佐世保地区(合併前の旧市)と旧町地区(合併前の小佐々、鹿町、江迎の一部)に設定。43年度に必要な取水量を1日11万7700立方メートル(以下、立方㍍を省略)とした。

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